マキバオーに出てくるネズミでおなじみのチュウ兵衛親分。
作中でも人気の高かったキャラクターですが、宿命のライバル”カスケード”との死闘を繰り広げたレース直後、チュウ兵衛は死亡してしまいました。
ボクの中ではあしたのジョーの力石の死に匹敵するぐらい大きな事件でしたね。
さてここからが本題。
チュウ兵衛死亡の真の原因は何だったのか?
7つの説を検証したいと思います。
※この記事は『みどりのマキバオー』のネタバレを含みます。
目次
マキバオー、チュウ兵衛死亡の原因
マキバオーの親分、チュウ兵衛が死亡した原因を順に解説していきましょう。
ダービーでの落下
チュウ兵衛が死亡した一番の直接的原因はやはりダービーでの落下でしょう。
宿命のライバル”カスケード”との一戦。
新技キツツキ戦法をしてもカスケードに一歩及びません。
そのとき管助のポケットに騎乗していたチュウ兵衛親分はマキバオーのおでこの上に乗っかります。
頭を引っ張りマキバオーのあごを下げると同時に、マキバオーに必死の激励を浴びせるチュウベエ親分。
結果、マキバオーは再び追い上げるものの、カスケードにあと一歩届きそうにない...
この瞬間、マキバオーはゴール直前で捨て身の大ジャンプ!!
チュウ兵衛親分はそのはずみでマキバオーの頭から落ちてしまいます!
管助がとっさに手を出し、チュウ兵衛が地面に激突するのを防いだものの、かなりのダメージを負ってしまったことは明らかでしょう。
このときは一命をとりとめたものの、マキバオー、管助、飯富昌虎の3人が表彰式に行ってる間にチュウ兵衛は死亡してしまいます。
おそらく最後の落下がなければ、ちゅうべえ親分は死ななかったのではないでしょうか。
皐月賞の落下
そもそもこのダービーよりも以前、皐月賞での落下がチュウ兵衛の体を痛める原因となりました。
この落下さえなければ、チュウ兵衛は健康体でマキバオーに騎乗し続けたと思われます。
問題のシーンは皐月賞のレース終盤。
カスケードに先を越され、このままでは負けてしまうと思われたとき、ちゅうべえがマキバオーの頭を前から引っ張り、力技でマキバオーのあごを引かせようとします。
それが功を奏し、マキバオーがカスケードに勝利するかと思われたその瞬間、チュウ兵衛がマキバオーから落下。
結果として、チュウ兵衛はマキバオーに騎乗できない体になってしまいました。
アマゴワクチン
しかしこの皐月賞、実は本来の実力でいえばマキバオーの圧勝でした。
主なライバルであるカスケードは体重-20kgと調整失敗し、アマゴワクチンはモーリアローにやられたケガのせいで万全とは程遠い状態。
一方でマキバオーは最強の走法マスタングスペシャルを編み出し絶好調。
順当にいけば負ける要素がなかったんですよね。
しかし皐月賞ではアマゴワクチンが得意の変則ペースで周囲の馬を疲弊させ、結果その罠に引っかからなかったカスケードだけが有利になるという始末。
罠を張ったワクチン自体はまともに走れる状態ではなく、結局上位争いとは無縁で終わりました。
見方を変えるとアマゴワクチンが変則ペースでマキバオーたちを罠にハメなければ、チュウ兵衛親分が無理をしなくても勝ててたんですよね。
つまりアマゴワクチンさえ出走しなければ、チュウ兵衛が落ちることはなかった→ちゅうべえは死亡せずに済んだ...とも見れるわけです。
まあ、それを言い出したら「そもそもカスケードがいなければ」とかキリがないですけどね(笑)
山本管助
話を再びダービーに戻します。
皐月賞で体を痛めたあと、チュウ兵衛は「管助のポケットの中なら騎乗してもいい」という条件付きでマキバオーへの騎乗を許可されました。
しかし前述したように、ダービーではレース終盤チュウ兵衛親分がポケットから飛び出し、再びマキバオーの頭の上に乗ってしまいます。
このとき管助はチュウ兵衛を引き留めようとしますが、
「勝利とどっちが大事なんだ!」
とチュウ兵衛から問われた結果、
「両方です」
といい、ちゅうべえの手をつかみつつポケットには戻さないという選択を取りました。
このときもし勝利を諦めて、チュウ兵衛をポケットに戻しておけばチュウ兵衛が死亡する事はなかったかもしれません。
飯富昌虎(おぶまさとら)
ダービーのレース後、なんとか一命をとりとめたチュウ兵衛。
しかしこの後、マキバオー、管助、飯富昌虎の3人ともチュウ兵衛から目を離し表彰式に行ってしまいます。
勝利馬、勝利騎手である2人は仕方ないにしても、調教師である飯富昌虎はチュウ兵衛をすぐに病院に連れて行くべきだったのかもしれません。
飯富昌虎自身も
「ワシのせいだ」
と、表彰式に行ったことを悔やんでいました。
とはいえ、もうすでに表彰式に行く前からチュウ兵衛は助からなかった可能性も高いので、一概に飯富昌虎のせいだとは言えません。
マキバオーのジャンプ
勝つためとはいえ、マキバオーがレース最後にした大ジャンプも原因のひとつでしょう。
あれがなければ勝負には負けていた可能性が濃厚ですが、チュウ兵衛親分が落下する事はなかったのではないでしょうか。
管助が地面への激突は防いだものの、かなりのダメージを受けたことは明らかです。
まあそれだけその時のマキバオーはカスケードとの勝負に必死だったのでしょう。
チュウ兵衛自身の選択
しかし元はと言えば、管助のポケットから出たのも、そもそもダービーでマキバオーに騎乗したのも、ちゅうべえ自身の意志による選択です。
結果、ちゅうべえ親分は死亡してしまいましたが、最後は宿命のライバルカスケードと同着に終わり、チュウベエとしては満足だったのかもしれません。
少なくともチュウ兵衛親分は
「俺が死んだのは○○のせいだ!」
などとは言わないでしょう。
チュウ兵衛の死亡後
チュウべえの死亡後、マキバオーは苦痛の日々を過ごしますが、マキバコたちとの出会いによってチュウ兵衛親分の死をなんとか乗り越えます。
以後、ほかの少年漫画のように復活することもなく、作中で登場することはありませんでした。
ちゅうべえ親分はマキバオーや私たちの心の中に残り続けています。
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