論破王としてここ最近発言が取り上げられることの多い”ひろゆき”と”F爺”と呼ばれる謎のブロガーがここ数日言い争いをしている。
ネット上じゃ
「ひろゆきが論破されてる!」
「F爺つぇええええ!!」
なんて声がよく上がってるけど、ネット民の言う事なんてハッキリ言ってあまり当てにならないよね。
ってワケで今回は
- ひろゆきとF爺の論争経緯
- それについてボクが思ったこと
の2つを語っていくよ。
目次
ひろゆきとF爺、論争の発端
ひろゆき、F爺間での論争の経緯はなんのなのか?
まず発端になったのはこちらのニュース。
https://nordot.app/784925586198872064?c=39546741839462401
要約すると、フランス人が日本人の顔を映しながら「sales gueules」「putain」などといった発言をし、この言葉が人種差別だと問題になってるっていう話。
これに対してフローラン・ダバディ氏がこんな発言をしました。
(2)多民族国家の問題でもありますが、同じ町、同じマンションで共存生活を送っているだけに、もう人種差別はないと暗黙に彼らが考えます。とはいえ、彼らのスラング用語の中で人種に言及した言葉が多いのです。いずれも、恥ずかしいです。
— フローラン・ダバディ Florent DABADIE (@DabadieTV) July 5, 2021
大雑把に意訳すると、
「同じフランス人として、こんな人種差別発言は恥ずかしいです」
みたいな感じかな。
で、これに絡んできたのがひろゆき氏。
一般論としては、ダバディさんに同意です。
ただ、今回のsales gueulesとputainはフランス人に向かっても使う言葉なので、酷い悪口ではありますが人種に言及した言葉ではないと思いますが、いかがですか? https://t.co/SDCDHRUERk— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hirox246) July 6, 2021
ヒドイ悪口だということには同意するものの、人種に言及した言葉、つまり差別ではないのではないかと問題提起します。
「putain」って言葉は人種差別に使う言葉とは限らないですよ、と。
なぜこんなことを言いだしたかというと...
フランスでは人種差別は違法なので、差別と悪口は差があります。
悪口を人種差別として非難すると、悪口を言えない民族が出たり、積極的格差是正措置のようなある種の特権が出来たりします。
結果として、アメリカではBLMやトランプ支持派のような分断が起きました。
人種差別と悪口は区別すべきです。 https://t.co/VJwl8gT8zc— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hirox246) July 6, 2021
人種差別発言を完全に禁止しても、問題なく社会は回ります。
悪口を完全に禁止すると、上司の愚痴も言えないし、お笑い芸人も違法、悪口が出るのでドラえもんなどアニメも禁止
受け手が不快になる言葉を禁止すると、身長や体重や成績など順位が発生するものを禁止することになり社会が回りません。 https://t.co/C0NCgDraGg
— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hirox246) July 6, 2021
まあ要するに何でもかんでも「差別だ!」って言いだしたら、息苦しい社会になっちゃうってことだね。
たとえば、なんかあったらすぐに
「女性差別だ!」
とか叫ぶ人がいるけど...ああいう人たちってぶっちゃけ頭おかしいじゃないですか。
仮に社会があの人たちの言いなりになってしまえば、あっという間に女尊男卑の社会になってしまいます。
人種差別でも、何でもかんでも差別認定しちゃう前に、「悪口なのか差別なのか」をまず冷静に考えてみたほうがいい方がいいんじゃないか?
っていう提案をしたワケだね。
ひろゆきとF爺、論争の経緯
いよいよここでひろゆきの宿敵”F爺”が登場します。
F爺氏はブログにこんなことを書きました↓
https://fjii.blog.fc2.com/blog-entry-3034.html
まあひとことで簡単に言っちゃうと
「ひろゆきっていう、よく知らん人がなんか語ってるみたいだけど、この人フランス語全然わかってないわ」
みたいな感じの内容です。
そしてこのブログを紹介した第三者のツイートに対し、プライドの高いひろゆきは例のごとく反論ツイート。
若者言葉を知らない高齢者の方が「聞いたことが無いからフランス人は使わない」というのは勉強不足なだけだと思います。
フランスの歴代観客動員数3位の映画『最強の二人』
で”putain”は18回出てきます。
セザール賞最優秀作品賞でカンヌ国際映画祭の審査員賞の『Les Misérables(2019)』では23回です。 https://t.co/31EwC13EDW— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hirox246) July 7, 2021
ただ反論するだけでなく「勉強不足の高齢者」という煽りワードを入れてしまうのがひろゆきの悪いところ。
「putan(ピュータン)」ってこういう意味もあるんですよ、そんなことも知らんないんですか?
と言わんばかりの猛烈煽り。
このあと1週間ぐらいにわたって「ピュータン」についてのツイートを繰り返します。
これに対し、F爺氏がさらにブログを更新。
https://fjii.blog.fc2.com/blog-entry-3037.html
F爺氏が掲げたひろゆきに対する以下の10箇条はネット民受けが良く、至るところで使われることに。
# 頻繁に議題のすり替えを試み、
# 自分が無知なくせに
# 他者を「勉強不足」呼ばわりし、
# 人格攻撃を好み、
# 何が若者言葉であるかも知らず、
# 映画を観る時には悪罵の出現回数を指折り数えることに集中し、
# 高齢者差別をし、
# 何が人種差別であるかも知らず、
# 自分が差別されていることにも気が付かず、
# 44歳にもなって未だに「若者」のつもりでいます。引用:https://fjii.blog.fc2.com/blog-entry-3037.htmlより
あと「論破王とは『論理破綻王』の脱字ではないか?」
みたいな名言も出ました。
まあひろゆきとF爺の論争経緯はこんなところ。
ひろゆき対F爺の面白いところ
ひろゆき対F爺戦の面白いところは、近頃ネット民から気持ち悪いぐらいに持ち上げられてたひろゆきが一斉に叩かれ始めた点。
ひろゆきは今までもちょくちょく敗戦を繰り返してたんだけど、なぜかTwitterやyoutubeのコメント欄ではひろゆきが相手を論破してることになってたんだよね。
ところがF爺戦ではひろゆきを支持する人間がほぼゼロ。
今まで論破王だの持ち上げてたやつどこ行ったの?ってぐらい擁護の声がほとんど見つからない。
なんで今回ひろゆきが叩かれてるかって言うと、以下の3つの理由があると思うんだ。
- ファン層が権威に弱い
- 敵を作りすぎた
- 世論と逆を言ってしまった
ファン層が権威に弱い
ひろゆきの主なファン層ってぶっちゃけあんま論理的に物事を考えられない人間が多いと思うんだ。
なぜなら彼は昔から論理破綻が多いから。
見る人が見れば
「論点ずらしてるだけじゃん」
ってのが分かるんだけど、論理的思考ができない人だと、ひろゆきが相手を一方的に論破してるように見えちゃうんだよね。彼は”なんとなく勝ってる雰囲気”を作るのが上手いから。
ってことは、ひろゆきファンたちは論理なんかサッパリ分からず、なんとなくの雰囲気で物事を判断してる人が多い(ファン全てがというワケではないけど...)というワケ。
で、そういう雰囲気で物事判断する人って権威にめちゃくちゃ弱いんだよ。
たとえば”専門家”とか”学者”とかね。
今回のF爺氏ってのは言語学者だから、彼らからするとそれだけで
「たぶん言語学者が言ってるから正しいんだろう」
ってなっちゃうんだ。
元々彼らは文章が読めないタイプの人間だから、いくらひろゆきが論理的に弁解したところで馬の耳に念仏状態。
仮にひろゆきがF爺に対して一発逆転の超ド正論を言ったとしても、彼らはもう聞く耳を持たないだろうね。
なぜなら論理ではなく雰囲気で判断してるから。
たぶんF爺のブログを実際に見てる人ってごく少数で、半分以上の人はなんとなくの雰囲気でひろゆきを叩いてるんじゃないかな?
F爺氏のブログは、文章読めないタイプの人間からすれば、たぶん最後まで読めないだろうからね(笑)
敵を作りすぎた
近頃のひろゆきはちょっと敵を作りすぎ。
ホリエモンを始めとして、前澤さんや小学生youtuberや、立花さん、高須院長、イケハヤ...
一般人相手にもガンガンうざ絡みしてるし。。
あとは
「○○する人って頭悪いんですよ」
みたいな罵りもやりすぎ。
(あれ本人気づいてないかもしれないけど、けっこうひろゆき自身にあてはまっちゃうのもあるよね)
あんな挑発的な事ばっかり言ってたらそりゃ敵だらけになるよ。
ファンがアンチに変わったっていうよりも、今までファンの守りが邪魔だから我慢してたアンチたちが、ここぞとばかりに一斉に叩いてるのかもね。
世論と逆を言ってしまった
昔はひろゆきって少数派意見を言う人だった気がするんだけど、ここ1、2年は多数派意見ばかり言うようになったよね。
なんていうか、大衆に迎合してるっていうかさ。
だから今ひろゆきのファンやってる人たちって、世間の多数派の意見を持ってる人たちだと思うんだ。
で、今回の差別発言のニュースは「差別許せない!」っていう声が多数派だったワケ。
それに対してひろゆきは
「アレ差別じゃなくない?」
みたいなこと言っちゃったから、いわば世間の多数派と逆をいっちゃったんだよね。
まあ正確には逆じゃなくて、別の角度からの問題提起なんだけどさ。
ひろゆき自身も「あの発言自体は悪いと思う」みたいなことを前置きとして言ってるんだけど、ネット民ってぶっちゃけマトモに文章読めない人が多いからね。
「差別じゃない=彼らを擁護してる」っていうふうに脳内変換しちゃうんだよ。
F爺とひろゆきについて
そんなこんなですっかりF爺氏っていうブロガーが持ち上げられている。
でも実際F爺氏のブログ見てみると分かるんだけど、けっこうF爺氏もくせ者なんだよね。
なかなか攻撃的というか、文章に人を見下した感じがあるというか...
実際F爺氏は”辻仁成”さんに対してもまあまあ失礼なこと言ってるからね。
正直ひろゆきに対しても、言うほど気持ちいい論破してるわけじゃないし、
「本当にみんなF爺氏のブログ見たの?」
「よくわからんけど雰囲気でF爺F爺言ってるヤツがほとんどじゃないの?」
って感じもするんだよね。
少なくとも今ひろゆき叩いてる人たちの中にフランス語が分かる人ってほとんどいないと思うし。
だからなんていうかな...
虎の威ならぬF爺の威を借る凡人みたいな感覚があって。。
何を言いたいかって言うと
ぶっちゃけひろゆきは嫌いなんだけど、よく分からないくせに雰囲気だけで叩いてる奴も気に入らない。
自分は大したことないくせに人の言葉借りてエラそうなこと言ってるヤツが大嫌いなんだ。
馬鹿の一つ覚えみたいに
「ピュータンひろゆきw」
「論点ずらしw」
「論理破綻王www」
みたいな、他人の言葉ばかり得意げに使ってる奴とかね。
ひろゆきは確かに間違ったことよく言うし、知ったかぶりするし性格もメチャクチャ悪いけど、自分の言葉で何も言えない奴らよりはマシだろうって思うんだ。
なんだかんだ言っても、その辺のネット民より知識があるのは確かだし、マトモな意見を言うこともそこそこあるからね。
...なんかひろゆきファンに対してもひろゆきアンチに対しても敵を作るような記事になっちゃったな。
まあ分かる人にだけ伝わってくれればいいや。